「昔ノヒト」。

2002年6月18日
明け方の携帯電話。
寝ぼけた意識の中に入ってきたのは「昔ノヒト」の声。

「元気だった?」

そういえば、あの頃も他人の都合なんか考えない人だった。
普通だったら、あんな時間に電話なんてかけてこないよ。

「バイトでへこんでて、どうしてもあなたの声が聴きたくなったんだ。起こしてごめん。」

“あなた”なんて他人行儀な呼びかけ方。
そうだよね、もう3年以上も前の出来事だもの。
私は…なんて呼んだらいい?

「どうして私の声なの?」
「あなたでなければ、あなたの声じゃなきゃだめなんだ。」

覚えのある言葉。“あなたじゃなきゃ”。
別れを切り出す度に、送られてきたメールだっけ…。
優しい言葉で私の心をなだめた後で、
必ずひどい裏切をくりかえした「昔ノヒト」。

ごめん、もう簡単にはその言葉信じられない。
というか、電話をしてくる心境がわからない。
“あなたじゃなきゃ”といえる無神経さが理解できない。

まだ、私に甘えてる?
私なら、何でも許してくれると思ってる?
明け方に不意に起こしたことも、
突然電話をしてきたことも、

ずっと過去に深く負わせた心の傷さえも。

この恋の話にドラマティックな再会は無いことを、
きっと「昔ノヒト」は気が付いてないんだろうな。

電話を切って、ホントに終わりにしませんか?

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